アクション

アクションとは、作業を遂行するためにOoyala Flexがユーザーに代わって実行する個々の作業単位を指します。アクションタイプの例を次に示します。

取り込み:たとえば、メディアファイルを取り込みます。

トランスコード:たとえば、メディアクリップをある形式から別の形式に変換します。

公開:メディアを適切なプラットフォームに公開します。

アクションタイプは抽象的な用語であり、特定の作業の実行についてはアクション(プラグイン)に依存します。

たとえば、公開アクションタイプは、コンテンツをリモートプラットフォームに公開するという計画を示します。しかし、どのプラットフォームに、どのようにコンテンツを処理し配信するかを具体的に指定するものではありません。そこで登場するのが、アクションまたはプラグインです。アクションは、アクションタイプの具体的な実装を意味します。

ここで再び公開アクションタイプを例にとると、次の各アクションが提示される場合があります。

YouTubeへの公開

Daily Motionへの公開

これらはどちらも公開タイプのアクションです。

アクションはOoyala Flexプラグインの一種のため、アクションプラグインという用語は同義で使われます。プラグインは、開発者が簡単かつモジュール式にOoyala Flexの機能を拡張できるようサポートするものです。このモデルにより、Ooyala Flexは極めて多用途かつ将来的な変化にも対応し得るものとなっています。プラグインはOoyala FlexのAPIを使用して新規に作成することができます。したがって、たとえば新たなインターネットTVサービス(仮に「New TV」とします)が登場した場合、開発者は公開アクションタイプの新たなプラグインを作成し、これをOoyala Flexにデプロイすることができます。

一般的に、Ooyala Flexのインスタンスには、アクションタイプごとにデフォルトのアクションが用意されています。デフォルトのプラグインは高度な構成が可能であり、多様なシナリオに対応できます。必要な機能(たとえば、YouTubeへのビデオ公開)がデフォルトのアクションにない場合は、より特化したアクションを利用できます。

アクションオブジェクトのプロパティ

Table 1.
プロパティ サポート 説明
範囲 アカウント このオブジェクトの範囲
アクセス権付与 オブジェクトがアクセス権付与をサポートするかどうか
プラグイン プラグインをサポート
拡張構成 オブジェクトに拡張構成タブがあるかどうか
スクリプト スクリプトを使用してオブジェクトを構成可能かどうか
有効/無効 オブジェクトの有効化および無効化が可能かどうか
開始/停止 オブジェクトの開始および停止が可能かどうか
コピー オブジェクトのコピーが可能かどうか
エクスポート/インポート オブジェクトのエクスポートおよびインポートが可能かどうか
削除 オブジェクトの削除が可能かどうか
一意の名前 オブジェクト名が、その範囲内で一意である必要があるかどうか
バリアント オブジェクトがバリアントをサポートするかどうか

新規アクションの作成

1) ツールバーで、新規オプションをクリックします。

2) ドロップダウンから、アクションを選択します。

3) 新しいアクションに名前とアクセス権付与を割り当てます。

4) プラグインタイプとプラグインを割り当てます。プラグインタイプは、作成するアクションタイプです。プラグインタイプを選択すると、そのプラグインタイプに対応するプラグインが下のフィールドで利用できるようになります。リストからプラグインを選択します。

5) チェックボックスを選択してタイムアウトを指定し、値を入力します。タイムアウト値は、このアクションを含むジョブがタイムアウトしたとみなされるまでに動作できる時間を指定します。これはオプションのフィールドです。

6) 実行規則式を割り当てます。実行規則の値は、アクションを実行できるタイミングを管理するルールを指定します。これは、スクリプトで構成されるオプションのフィールドです。

7) 該当する場合、タイムアウトフィールドと自動再試行フィールドの横にあるチェックボックスを選択します。

8) アクションの作成が終わったら、構成サブタブを選択し、新しいアクションに割り当てたい値を定義します。

9)アクションの詳細画面で有効オプションをクリックして、アクションを有効にします。

アクション固有のプロパティは、以下のとおりです。

アクションタイプ:トランスコード、取り込み、QCといったアクションのタイプ。

タイムアウト:ジョブがこのアクションを実行できる最長時間を設定します。これを過ぎると、ジョブはジョブスケジューラーによりタイムアウトに設定されます。この機能は、ジョブの実行に予想よりも時間がかかっていることをOoyala Flexユーザーに警告するのに役立ちます。このフィールドは必須ではありません。

実行規則式:実行規則式は、アクションを実行できるタイミングと、アセットツールバーへの表示タイミングを定義します。このフィールドの値はスクリプト式であり、これを実行することで表示か非表示かが識別されます。

プラグイン:このアクションに対応する機能を有するAPIプラグインの名前。

元に戻すアクション:現在のアクションを元に戻すアクションを示します。たとえば、「YouTubeへの公開」の場合、もしあれば「YouTubeへの非公開」アクションを選択できます。これにより、ユーザーがアセットをYouTubeに公開した際、それを元に戻す方法として提示すべきアクションをOoyala Flexに指定します。このフィールドは必須ではなく、未入力の場合、非公開の選択肢は提示されません。

やり直すアクション:現在のアクションを繰り返すアクションを示します。たとえば、「YouTubeへの公開」の場合、もしあれば「YouTubeへの再公開」アクションを選択できます。これにより、ユーザーがアセットをYouTubeに公開した際、それを繰り返す方法として提示すべきアクションをOoyala Flexに指定します。このフィールドは必須ではなく、未入力の場合、再公開の選択肢は提示されません。

注記:アクションはOoyala Flexによってジョブおよびワークフロー定義内で使用されますが、通常、アクションを構成するのはスーパーユーザーのみです。

タイムアウト

アクションはオプションでタイムアウトフィールドをサポートしています。タイムアウトが設定されている場合、このアクションがジョブとして実行されるとき、そのジョブの実行期間がタイムアウト期間を超えると、そのジョブにはタイムアウトのマークが付けられます。この状態変更によりイベントが生成されますが、実行は完了まで継続されます。タイムアウト期間は、ジョブの実行に予想よりも時間がかかっていることを通知するうえで非常に便利です。

タイムアウト期間はドロップダウンから選択できます。

実行規則

実行規則とは、あるアクションが特定の状況下で実行可能かどうかを決定するために評価される式のことです。各アクションにはデフォルトの実行規則があり、これは上書き可能です。実行規則は、特定のアクションを特定の状態でのみ利用可能にしたい場合に非常に有用です。たとえば、アセットが削除されていない場合に限り、YouTubeへの公開アクションを利用可能にすることができます。

実行規則式はユーザーガイドでは取り扱いませんが、詳細についてはAPIガイドおよび上級セクションを参照してください。

元に戻す/やり直すアクション

一部のアクションタイプは、元に戻す、またはやり直すという概念をサポートしています。当然ながら、この機能はすべてのアクションタイプに適用されるわけではありません。たとえば、削除アクションをやり直すというのは意味が通りません。「元に戻す」と「やり直す」の両方に対応しているアクションタイプの好例が、公開アクションです。一部の公開アクションは、当然ながら、必要に応じてコンテンツを非公開および再公開できなければなりません。

元に戻す/やり直すアクションは、標準的なアクション(公開アクション)で参照できるため、アクションが実装された後は、元に戻す方法およびやり直す方法としてユーザーに提示できるアクションをOoyala Flexに指定します。

これは、公開されたアセットの例です。非公開および再公開のオプションを利用できることがわかります。

アクションの分類

アクションは、次のような特定の分類にグループ分けできます。

I/O:このアクションは、I/O操作に関する作業を実行し、I/Oリソースタイプに依存します。。

処理:このアクションは、処理およびコンピューティング操作に関する作業を実行します。また、処理リソースタイプに依存します。

容量:このアクションは、ファイルの保存と取得に関する作業を実行し、容量リソースタイプに依存します。

ワークフロー:このアクションは、ワークフローコンテキストに関する作業を実行し、ワークフローインスタンスに依存して動作します。#

アクションの動作

アクションをどのように実行できるか、アセットグループや単一アセットをどのように処理するかは、アクションの実装によって決まります。次の動作をサポートしているアクションと、サポートしていないアクションがあります。

ワークフローをサポート:ワークフローをサポートしているアクションは、Workflow Designer内からアクセスでき、ワークフローインスタンス内で実行できます。

手動起動をサポート:この動作をサポートしているアクションは、アセットツールバーからジョブとして実行できます。

グループ実行をサポート:この動作がサポートされている場合、スタンドアロンのアセットに加えて、アセットグループに対してもアクションを実行できます。この場合、単一ジョブが作成されます。

グループメンバー実行をサポート:この動作がサポートされている場合、アセットグループのメンバーに対してもアクションを実行できます。この場合、グループジョブが作成されます。

やり直すをサポート:リンクされたやり直すアクションを実行することで、アクションをやり直すことができます。こうしたやり直す操作は別個のジョブとして実行されます。

元に戻すをサポート:リンクされた元に戻すアクションを実行することで、アクションを元に戻すことができます。こうした元に戻す操作は別個のジョブとして実行されます。

アクションタイプのセクションには、各アクションタイプに関連付けられた動作が表示されます。

注記:これらのルールの適用例として、取り込みアクションの例が挙げられます。取り込みアクションはワークフローインスタンスで実行できるため、ワークフローをサポート = trueとなります。ただし、ユーザーがアセットツールバーからアセットに対して取り込みアクションを実行することはできません。これは、すでに取り込み済みのファイルをアセットが参照するためです。したがって、手動起動をサポート = falseとなります。

上記の動作は実行規則の変更により上書きできる点に留意してください。これは、スーパーユーザーの機能です。

一括アクション

一括アクションはOoyala Flex全体で使用され、ユーザーは複数のオブジェクトを同時に管理できるようになります。これに関する例はアセットの検索画面に表示されます。一括アクションがオンに切り替えられると、検索リストビューの左端にあるチェックボックスが有効になります。利用可能なオプションは、検索リストまたは固定リストビューの真上にあるツールバーに表示されます。アイテムを選択すると、選択したすべてのアイテムに適用できるアクションを表示するようにツールバーが更新されます。

チェックボックスを選択すると、利用可能なアクションが更新されます。グレーアウトされたアイテムは利用できません。

アクションは、選択したオブジェクトを組み合わせたステータスのみに基づいて有効になります(以下に説明します)。そのため、一括アクションの一環として複数のアセットを選択した場合、アクションのアクセス権付与は、選択したすべてのアセットを組み合わせたステータスに基づきます。たとえば、削除されていないアセットを選択した場合、削除アクションが利用可能になります。すでに削除されている2番目のアイテムを選択した場合、削除アクションは利用できません。すでに削除されているアセットは削除できないためです。

カードビューの一括アクション

カードビューでは、一括アクションモードになっている場合、各カードの右端にあるチェックマークアイコンを選択することで、複数のアセットを選択することができます。選択したアセットは、白色から黄色に変わります。

時間指定アクション

時間指定アクションは、あらかじめ設定した時刻にのみ実行することができる特別なタイプのアクションです。Ooyala Flexは、時間指定アクションを使用し、定期的に作業を実行します。時間指定アクションは、ワークフロー内またはアセットツールバーからは実行されません。その代わりに、設定を終えて開始すると、Ooyala Flex内部のジョブスケジューラーが指定した間隔でアクションを実行します。これらのアクションは、ジョブダッシュボード画面、ジョブ検索画面およびジョブの詳細画面に引き続き表示されます。時間指定アクションは、ジョブとして実行されます。

Ooyala Flexの各種ツールバーで利用可能なアクションには、次の2つのタイプがあります。

同期:これは即時に実行されるアクションです。

非同期:これはOoyala Flexのアクションに対してバックグラウンドジョブを実行します。

バックグラウンドジョブは、長期間にわたる作業をバックグラウンドで実行するために使用されます。通常、アセットに関連するアクション(トランスコード、エクスポートなど)により、バックグラウンドジョブが作成されます。このタイプのアクションを選択すると、それらのジョブのスケジュール設定および構成が可能なポップアップがユーザーに表示されます。新規作成されたジョブは、スケジュール設定された後に、ジョブタブで監視することができます。

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